
「退去時のハウスクリーニング費用、なんでこんなに高いの?」
引越しでお金がかかる時期に、想定外の退去費用を提示されて頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は私も過去に4年半住んだ築12年の1Kアパートを退去する際、クリーニング代として【68,200円】という相場をはるかに超える高額請求を受け、あわや敷金がゼロになりかけた経験があります。
最新の不動産相場を調査しても、1Kのハウスクリーニング代は「15,000円〜35,000円」程度が一般的です。
つまり、68,200円という金額は相場の2倍から3倍という、非常に強気な請求だったのです。
当時はパニックになりましたが、落ち着いて「ある書類」を確認し、管理会社と順序立てて交渉した結果、最終的にクリーニング代を契約書通りの【33,000円】まで適正化することに成功しました。
この記事では、ネットの「一般的な相場」だけでなく、私が実際に突きつけられたリアルな高額見積もりの内訳と、そこから費用を適正化するために行った「たった一つの確認作業」、そして実際に送った交渉メールを赤裸々に公開します。
私が実際に突きつけられた高額なハウスクリーニング見積もり

当時私が住んでいたのは、都内にある1Kのアパートでした。
きれいに掃除して退去の立ち会いに臨んだのですが、後日送られてきた見積書を見て目を疑いました。
【実際のクリーニング代請求内訳】
- 基本ハウスクリーニング費:【33,000円】
- エアコン内部洗浄費(オプション):【13,200円】
- 水回り特殊清掃費(カビ・水垢):【22,000円】
- 合計請求額:【68,200円】
1Kのクリーニング相場は高くても3.5万円程度と言われています。
それなのに「クリーニング代だけで68,200円」の請求。
「いくらなんでも高すぎる」と感じた私は、その場ですぐに合意して振り込むのを思いとどまりました。
高額請求のカラクリは「契約書にない特約」だった
私はすぐに、入居時に受け取った「賃貸借契約書」と「重要事項説明書」を引っ張り出しました。
国土交通省のガイドラインでは、「経年劣化や通常の使用による汚れの清掃費用は、原則として大家さんが負担すべきもの」と定められています。
しかし、現在の賃貸契約では「入居者負担」とする特約を結ぶのが一般的になっています。
私の物件もそうでした。
しかし、契約書の特約事項を隅々まで読んで、ある違和感に気づいたのです。
「退去時の基本ハウスクリーニング費用(33,000円)は借主負担とする」とは書かれていますが、「エアコン内部洗浄」や「水回りの特殊清掃」を借主が負担するとは一言も書かれていなかったのです。
私が日常的な掃除を怠ってカビだらけにしたのなら「善管注意義務違反」として請求されるのも分かります。
しかし、週に一度は必ず掃除をしていました。
つまり、管理会社は「本来なら大家さんが負担すべきオプション清掃費」まで、しれっと見積もりに乗せてきていたのです。
【最新事情】1Kで68,200円は「クリーニング代だけ」なら明らかに高い
ここで、最新の退去費用相場についても触れておきます。
最近の傾向として、「1Kの退去費用総額(クリーニング+鍵交換+修繕)」が5〜10万円になるケースは珍しくありません。
しかし、ここで注意が必要なのは「内訳」です。
管理会社の中には、以下のような項目を「一式」としてまとめ、高く見せようとするケースが増えています。
- ハウスクリーニング代(相場:1.5万〜3.5万円)
- 壁紙の張り替え(故意・過失がある場合のみ)
- 鍵交換費用(特約がある場合)
- 除菌・消臭施工(任意の場合が多い)
もしあなたの見積書に「クリーニング代 68,200円」とだけ書かれているなら、それは相場の2倍以上の高額請求である可能性が非常に高いです。
まずは「何にいくらかかっているのか」の明細を必ず請求しましょう。
実際に費用を下げた、管理会社への「確認メール」

感情的に「高すぎる!」と電話でクレームを入れるのは逆効果です。
私は徹底して「事実確認のお願い」というスタンスで、証拠が残るメールで管理会社へ連絡しました。
当時実際に送った文面がこちらです。
件名:【ご相談】退去費用の見積書について(〇〇マンション〇〇号室)
〇〇管理株式会社 ご担当者様
お世話になっております。
〇〇マンション〇〇号室を退去予定の〇〇です。
いただいた見積書について確認させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
見積書に含まれている「エアコン内部洗浄費(13,200円)」と「水回り特殊清掃費(22,000円)」についてですが、手元の賃貸借契約書の特約事項を拝見したところ、借主負担の項目には含まれていないようにお見受けいたしました。
水回り等につきましても、日常的な清掃は行っており、通常損耗の範囲内であると認識しております。
こちらの項目について、今回請求の対象となっている理由や根拠をご教示いただけますでしょうか。
お手数をおかけしますが、ご契約内容と照らし合わせて再度ご確認いただけますと幸いです。
結果として、数日後に「申し訳ありません、こちらの認識違いでした」と連絡があり、基本クリーニング費の【33,000円】のみの適正価格に修正された新しい見積書が届きました。
まとめ:高いと感じたら「契約書の特約」と「明細」を照らし合わせる
- 「一式」ではなく、必ず詳細な内訳が書かれた見積書をもらう
- 高いと思ったら絶対にその場でサイン(合意)しない
- 契約書の「特約」に書かれていない清掃費(エアコン等)が乗っていないか確認する
- 「高すぎる」と怒るのではなく、「特約にないですが根拠は何ですか?」とメールで詰める
引越し作業で疲れていると、「面倒だからこのままでいいや」と高額な見積もりにサインしてしまいがちです。
しかし、そこには私のように「本来払わなくてもいいオプション費用」が含まれている可能性があります。
国交省のガイドラインや最新の相場情報を武器に、疑問があれば放置せず、まずは手元の契約書を確認して管理会社と冷静にコミュニケーションをとってみてくださいね。