
賃貸のお部屋で、「網戸がすぐ外れる」「レールにうまく乗らない」とお悩みではありませんか。
風を通したいのに、開け閉めするたびに外れてしまうと日々の生活で大きなストレスを感じますよね。
「これって自分で直すべき?」「もし壊したら修理費用を請求されるのかな」と不安になるお気持ち、よくわかります。
実は私も20代の頃、古いアパートで同じように網戸がポロポロ外れてしまい、「気のせいやろ」とごまかしながら使って後悔した経験があるんです。
当時は良かれと思って自分で枠を力任せにはめ込もうとし、余計にフレームを歪ませてしまいました。
この記事では、網戸が外れやすい時の費用負担の境界線や、トラブルを防ぐための適切な対応手順について、わかりやすく解説します。
今の状況を冷静に確認し、適切に管理会社へ相談することで、スムーズな解決につながります。
まずはご自身の状況と照らし合わせながら、今日からできる一歩を踏み出してみましょう。
網戸の不具合は原因によって費用負担が変わります

賃貸物件の網戸が外れやすい場合、その修理費用を誰が負担するかは、不具合の原因がどこにあるかで分かれるのが基本です。
結論から申し上げますと、建付け不良や経年劣化であれば貸主(大家さんや管理会社)の負担、入居者の扱い方によるものであれば入居者の負担となるのが一般的です。
網戸の枠・レール・戸車などの構造部分は、建物の設備に近い扱いを受けることが多くなっています。
そのため、普通に使用していたのに外れるようになった場合は、設備の自然な劣化とみなされる可能性が高いです。
一方で、網そのものの張替えについては、日々の使用による消耗品として扱われる契約も少なくありません。
費用負担の判断には契約書の記載内容も関わってくるため、まずはご自身の賃貸借契約書を確認することが大切です。
網戸の修理費用が貸主負担・入居者負担に分かれる理由

賃貸借契約において、貸主には「入居者が生活するために必要な設備を修繕する義務」があるとされています。
このため、元から備え付けられている設備が自然に故障した場合は、貸主の費用で修理されるのが原則です。
長年の使用によるレールの歪みや、戸車(網戸の下についている車輪)の摩耗は、入居者がどんなに気をつけていても防ぐことができません。
このような「通常の使用による損耗(経年劣化)」は、毎月の家賃に含まれていると考えられています。
しかし、入居者の不注意や誤った使い方によって破損させてしまった場合は、状況が異なります。
これを「入居者の故意・過失」と呼び、入居者自身の責任で原状回復(元の状態に戻すこと)を行う必要があるため、修理費用は入居者負担となります。
網戸の不具合もこの基本ルールに当てはめて判断されるため、原因の特定が非常に重要になるのです。
次からは、具体的な境界線について詳しく見ていきましょう。
負担区分が分かれる具体的な境界線

実際にどのようなケースが貸主負担になり、どのようなケースが入居者負担になりやすいのかを整理します。
ご自宅の網戸がどのパターンに当てはまるか、確認の参考にしてください。
貸主負担となりやすいケース(建付け不良・経年劣化)
建付け不良や経年劣化と判断されやすいのは、構造的な問題がある場合です。
以下のような状況は、貸主の負担で修繕されることが一般的です。
- 入居当初からレールにはめてもすぐに外れる状態だった
- 網戸のフレームや窓枠のレールが、目視でわかるほど歪んでいる
- 戸車が割れていたり、すり減って回らなくなっている
- 普通に開け閉めしているだけなのに、常に片側が浮いてしまう
これらは入居者の責任ではなく、建物の経年変化や初期不良に近い症状です。
無理に使用を続けると窓ガラスを傷つける原因にもなるため、早めに相談することが推奨されます。
入居者負担となりやすいケース(故意・過失)
一方で、日常の使い方が原因で破損したと判断されると、入居者の負担となる可能性が高まります。
具体的には、以下のようなケースが挙げられます。
- 大掃除の際に網戸を無理に外そうとして、フレームを曲げてしまった
- 子どもやペットが網戸に寄りかかったり、引っ掻いたりして壊した
- 強風の日に開けっ放しにしておき、勢いよくぶつかって枠が歪んだ
- 家具の搬入時にぶつけてしまい、レールを凹ませた
これらは「通常の使用範囲を超える扱い」とみなされやすい行動です。
もし心当たりがある場合でも、自己判断で隠したりせず、正直に状況を伝えることが円滑な解決につながります。
自分でやってよい範囲と避けたい行動
網戸の調子が悪い時、どこまで自分で対処してよいのか迷う方も多いと思います。
良かれと思ってやったことが、かえって事態を悪化させることもあるため注意が必要です。
自分でやってよい範囲
入居者ご自身で行ってよいのは、日常的なお手入れや安全の確保までです。
以下の範囲であれば、問題になることはほとんどありません。
- レールに溜まったホコリや砂利を、ブラシなどで優しく取り除く
- 網戸がレールから軽く外れた際、歪まないよう両手でそっと戻す
- どこに不具合があるのか、目視で確認して写真を撮る
レールに小石などが挟まっているだけで外れやすくなっている場合は、お掃除だけで解決することもあります。
まずは無理のない範囲で、レールの溝を確認してみてください。
避けたい行動
一方で、専門的な知識がないまま修理を試みることは避けた方が安全です。
以下の行動は、本来なら貸主負担で直せたものを、入居者負担に変えてしまうリスクがあります。
- 外れたフレームをハンマーで叩いたり、力任せに曲げて直そうとする
- 市販の戸車や接着剤を買ってきて、自己流で部品を交換する
- 外れた網戸をベランダの端などに長期間放置し、雨風でさらに劣化させる
賃貸の設備は貸主の持ち物であるため、勝手に手を加えることは契約違反になる可能性があります。
少しでも「おかしいな」と感じたら、手を止めることが大切です。
網戸が外れやすい時に最初にやること
網戸の不具合に気づいたとき、慌てて行動すると思わぬトラブルにつながることがあります。
まずは落ち着いて、以下の手順で状況を整理してください。
1. 安全を確保する
もし網戸が外れかかって落下しそうな場合は、周囲の安全を確認した上で、慎重に室内に取り込んでください。
高層階の場合は特に、外へ落下すると重大な事故につながる恐れがあります。
2. 状況を客観的に確認する
次に、なぜ外れやすいのかを観察します。
レールが歪んでいないか、戸車は正常についているか、網戸の枠自体が平行四辺形に歪んでいないかを確認しましょう。
3. 写真や動画で記録を残す
不具合の箇所をスマートフォンなどで撮影しておきます。
レールの歪みや戸車の割れなど、言葉では伝わりにくい部分を視覚的に記録しておくことで、後の説明がスムーズになります。
管理会社へ伝える内容と連絡文例
状況の確認ができたら、なるべく早く管理会社または大家さんへ連絡を入れます。
「自分で壊したと思われたくない」とためらうかもしれませんが、早めに報告することが一番の解決策です。
連絡する際は、感情的にならず、事実を客観的に伝えることがポイントです。
いつから、どのような状況で外れるのかを正確に伝えてください。
管理会社への相談文例
メールやお問い合わせフォームから連絡する場合は、以下のような文章を参考にしてみてください。
要点を絞って伝えることで、担当者も状況を把握しやすくなります。
【件名】
網戸の建付け不具合に関するご相談(〇〇マンション101号室)
【本文】
管理会社ご担当者様
お世話になっております。〇〇マンション101号室の[ご自身のお名前]です。
ベランダ側の網戸についてご相談があり、ご連絡いたしました。
最近、普通に開け閉めをしているだけで網戸がレールから外れてしまう状態が続いております。
確認したところ、下の戸車部分がすり減っている(またはレールが少し歪んでいる)ように見受けられます。
無理に動かすと窓ガラスを傷つけてしまう恐れがあるため、一度状況をご確認いただき、修理についてご相談させていただけないでしょうか。
該当箇所の写真を添付いたします。
お手数をおかけしますが、ご対応のほどよろしくお願いいたします。
返信がない時の再連絡文例
数日待っても管理会社から返答がない場合は、見落とされている可能性があります。
そのような時は、焦らずにもう一度状況を伝える連絡を入れましょう。
【再連絡の文例】
〇月〇日にメールにてお送りした、網戸の不具合についてのご確認です。
その後いかがでしょうか。網戸が外れやすく換気が難しいため、対応スケジュールについてお知らせいただけますと幸いです。
後日のために残す記録
管理会社とやり取りをする際は、言った・言わないのすれ違いを防ぐための工夫が必要です。
トラブルを未然に防ぐためにも、連絡の履歴はしっかりと残しておきましょう。
電話で相談した場合は、「いつ、誰に、どのような内容を話したか」をメモに残しておくことをおすすめします。
可能であれば、電話の後に「先ほどお電話でお伝えした通り〜」とメールを送り、文字として記録を残すとより安心です。
また、修理業者が訪問した際も、どのような作業を行ったのか、原因は何だったと言っていたかを控えておいてください。
退去時の費用負担の話し合いになった際、これらの記録が大切な判断材料となります。
網戸トラブルを未然に防ぐ入居時の確認ポイント
これから新しいお部屋に入居される方や、引越しを検討している方は、入居時のチェックが非常に重要です。
入居した時点で設備に不具合がないかを確認することで、将来の不安を減らすことができます。
鍵を受け取ってお部屋に入ったら、まずすべての窓の網戸を何度か開け閉めしてみてください。
少しでも引っかかりを感じたり、浮いている箇所があったりすれば、その場で写真を撮ります。
そして、入居時に提出する「現状確認書(設備チェックリスト)」に不具合をしっかりと記入して管理会社へ提出します。
入居時にすでにあった不具合(初期不良)として記録されれば、退去時に入居者負担になることを防げます。
快適な生活のための確認と心構え
賃貸の網戸が外れやすい時の費用負担は、建付け不良や経年劣化なら貸主、入居者の過失なら入居者負担となるのが一般的です。
設備の扱いで迷った時は、ご自身の賃貸借契約書に「網戸」が設備として記載されているか、消耗品として記載されているかを確認してみてください。
もし不具合が起きたら、焦って自分で直そうとせず、まずは写真に残して管理会社へ状況を伝えることが最も安全な手順です。
少しの勇気を出して相談することで、適切な対応を案内してもらえます。
快適な住環境を維持するためには、管理会社との良好なコミュニケーションが欠かせません。
この記事でお伝えした手順を参考に、ぜひ落ち着いて一歩を踏み出してみてくださいね。
この記事の注意点
この記事で解説した費用負担の境界線や対応方法は、一般的な賃貸借契約や国土交通省のガイドラインに基づく基準です。
実際の対応や負担割合は、お住まいの物件の契約内容、特約事項、または管理会社の運用ルールによって異なる場合があります。
特に「網戸の張替えは入居者負担」とする特約が結ばれているケースも多いため、必ずお手元の賃貸借契約書や重要事項説明書をご確認ください。
個別の状況についての正確な判断は、物件を管理する会社や貸主とご相談の上で進めていただくようお願いいたします。
参考情報
賃貸住宅の設備修繕や原状回復に関する基準について、より詳しく知りたい方は以下の公的機関の情報を参考にしてください。
- 国土交通省:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について
- 国民生活センター:賃貸住宅の敷金・原状回復トラブル
- 各都道府県の消費生活センター・宅地建物取引業協会等の相談窓口